相談者

「玄関先の下駄箱の中に白いものがくっついているんですけど…」

職 人

「これはナミダダケですね。キノコの一種なんですけど、放っておくと材木が腐ってしまいます」
相談者

「えっ、キノコが周りを腐らせるんですか?」
職 人

「そうなんですよ。多くは床下・浴槽など湿気の多い所に発生しますが、ナミダダケは土中に菌糸束を伸ばして水分を吸い上げて木材を湿らせてしまいます。ナミダダケで床がくさってしまうことだってあるんです」
相談者

「じゃあ木造住宅は気を付けないといけないですね」
職 人

「木造住宅だけじゃなくRC造マンションなどの高断熱建物も注意が必要です。壁内結露が発生してナミダダケが大量発生した事件(※1)もあったり、外壁のヒビから雨水が入って発生したりすることだってあるんですから。」
相談者

「じゃあどうすれば良いのでしょう」
職 人

「現在の建物は事件の反省を踏まえて高断熱・高気密対策を行っていますが、昔の住宅は水が溜まりやすい所は注意するようにしましょう。従来の在来工法は発生率が低いそうなので、日本の気候風土に適した住宅とも言えるんです。」
※1=ナミダダケ事件:北海道の住宅で新築2~3年後の床下・基礎が腐ってしまった。
詳しくは下記組合事務所へお問合せ下さい、職人を紹介します。
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